演奏会を開く手順を公開していきます。 |
趣旨 |
私たち長吹のみんなが、今までに演奏会を開いてきた実績を元に、初めて演奏会を 開く人たちや、今後の自分たちのためにも、その手順をここに紹介します。 |
1).演奏会を開くぞー |
演奏会を開くぞーこの決心はとても大事です。 とても一人では演奏会は開けません、少なくとも数人の協力者が必要です。 詳細は下記の表を参照。 |
係 名 | 主な仕事 |
発起人 | これは部長さんが勤めることが多いですね。 |
指揮者 | 演奏会この人無しにはかたれませんね! |
会計係 | 一般の楽団ではすでに団の会計係りがいらっしゃると思いますが、 これとは別に会計を選出する事を強く進めます。 |
企画係 | 演奏会の場所取り手配、演奏会の企画・進行、開場との打ち合せ |
プログラム係 | プログラム・チケット・ポスター作成 |
楽譜係 | これは、楽団常駐の楽譜係が勤めるのが常ですね。 |
渉外係 | 地元マスコミ・タウン誌・などへの宣伝 |
以上の係りが必要です。係り以外の団員の協力はもちろんです。 |
2).仕事の分散 |
各係りの大まかな仕事内容です。 |
係 名 | 仕事内容 |
発起人 | いわゆる総責任者です。 各係の進行状況をよく把握してみんなをうまく使いましょう。 |
指揮者 | 指揮者件・トレーナー、練習計画の立案等 |
会計係 | 各種支払い、団員からのチケットノルマ徴収及び、 プログラム広告主への領収書の発行、演奏会のための楽譜の購入費は こちらの会計にしています。 演奏会当日の清算はもちろんです。 |
企画係 | 演奏会の内容の企画を練る係りです。演奏会当日の演奏会の 流れの決定、アナウンスの手配、アナウンス原稿の作成、舞台台本の作成、 開場側との打ち合せもこちらの仕事です。 演奏の記憶媒体(ミュージックテープ/MD/ビデオ)の手配 |
プログラム係 | プログラム・チケット及びポスターの作成。 プログラムに記載してもらう広告の元締め。 |
楽譜係 | これは普段楽譜が係りがやっている仕事内容と同じですね。 |
渉外係 | 演奏会開催のマスコミ(新聞社:放送局:タウン誌)関係への通知。 長吹では、アンケートに答えていただいた方には次回の演奏会への”お誘いはがき” を出しています。これも大事な仕事です。その他、演奏会当日のトラック及び お弁当の手配、演奏会七つ道具の準備(内容は後で詳しく記載します。) アルバイトの手配、及び当日のアルバイトへの取り纏め。 |
各係りは、あくまで責任者適な存在であり、その他団員の人にも仕事を割り当てて、
自分の後継者作りも積極的に行いましょう。。 |
3).さあ場所取りだ! |
まず、演奏会を開く場所を開く場所を決定しましょう。 いくら、やる気があっても場所が取れなくては演奏会は開けません。長崎市周辺の場合、以前よりも ホールの数が増えたので、比較的場所を押さえやすくなりましたが、土、日曜日などは予約が 集中しがちです。 |
ホール名 | 客席数(席) | 所在地 |
長崎ブリックホール | 2002 | 長崎市茂里町2-38-4F 095-842-2002 |
長崎市文化ホール | 977 | 長崎市魚の町5-1 095-825-1400 |
長崎市公会堂 | 1746 | 長崎市魚の町4-30 095-822-4145 |
長崎市チトセピアホール | 500 | 長崎市千歳町5-1 095-842-2700 |
長崎市平和会館 | 710 | 長崎市平和町7-8 095-844-1231 |
NCC &スタジオ | 498 | 長崎市茂里町3-2 095-843-1000 |
NIB出島ホール | 224 | 長崎市出島町11-1 095-826-2266 |
メルカつきまち | 270 | 長崎市築町3-18 095-823-9333 |
NBCビデオホール | 308 | 長崎市上町1-35 NBCソシア3F 095-826-5300 |
長崎市近郊のホール
ホール名 | 客席数(席) | 所在地 |
とぎつカナリーホール | 770席 | 西彼杵郡時津町野田郷62番地 095-882-0003 |
長与町民文化ホール | 596 | 西彼杵郡長与町吉牟田郷73-1 095-883-8731 |
三和町町民会館 | 618 | 西彼杵郡三和町布巻88-1 095-892-1919 |
香焼町公民館文化ホール | 361 | 西彼杵郡香焼町501-2 095-871-5213 |
演奏会の規模や、集客人数を考慮に入れて、日時を決定しましょう。 |
ホールの利用時間帯は、一般的に、 |
区 分 | 利用時間帯 |
A | 午前(9時〜12時) |
B | 午後(12時〜17時) |
C | 夜 (17時〜21時) |
利用時間の目安は、開演が13時前後ならば舞台の仕込みやリハーサルを入れて”午前・午後”で予約、 開演が18時前後からならば、”午後・夜”または”午前・午後・夜”で予約ということになると思います。 (詳細は各会場にお聞きください。) 会場使用料は開場によってばらばらですが、一般的に”午前・午後・夜”と順に高くなっていきます。 入場料を取る場合の会場使用料は、無料イベントの2倍になるのが一般的なようです。 当楽団の場合、13:30開演で、”午前・午後”と予約するのが、一般的です。演奏会自体が、 約二時間強かかったとしても、後片付けは17時までに十分終了します。 |
4).では、予約しましょう。 |
演奏会の開催日時は決定しましたか?では、企画係の人は予約しましょう。 ホールによって予約の状況はさまざまですが、大体、利用したい月の一年前から予約受付が開始されます。 そして、大きな開場などは申し込み者が集中するので、毎月1日に抽選会が行われます。よって、来年10月に どうしても演奏会が開きたい場合は、今年の10月1日に開場に行って抽選会に参加しなくては行けません。 企画係の人は、抽選会当日に抽選会に参加できる人を団員から選出して、抽選参加者に演奏会開催希望日を連絡しておきましょう。 この抽選会は、大手のプランニング会社(NBC・KTN・等々)さんも来ていて、抽選は同じ条件で 私たちも抽選を受けることができます。大手の方は、人気ビックアーテイストのかたがたの予約を取るために やってきています。抽選はくじ引きにて行われます、見事希望日の当たりを引ければラッキーです。 もちろんですが、開催予定まで一年を切っていても、演奏会を企画したい日に開場が空いていれば 半年後でも、1ヵ月後でも、開場を借りることはできます。 予約の手続きを早めにすませて、仮払金も忘れないうちに払い込みましょう。ここまで済ませれば、 会場側と連絡を取るのは演奏会の二ヶ月前ぐらいまで行わなくてもよいと思います。 ここまでで、演奏会への支出は、仮払金が必要になります。長吹では、前回の演奏会会計から この仮払金を支出しています。 |
5).曲目を選定しましょう。 |
晴れて、難関を突破して、演奏会の会場の予約を取ることができた場合、いよいよ、
演奏会の内容を決めていきましょう。企画係の人は演奏会役員会議の前に、二〜三案の
演奏会案を考えておいたほうが、役員会議をうまく進めることができると思います。
最近の長吹では、一つだけ守っているルールがあります。それは演奏会全体の長さを 120分以内(休憩含む)にする。これを超える演奏会は長すぎます。短くコンパクトに。 当楽団指揮者の曲選定のうんちくは こちらでどうぞ。 |
6).プログラムを作ろう。 |
演奏会日時も決定して、曲目も決定したら次は、プログラムの製作にかかりましょう。 早すぎる気もしますが、演奏会当日から逆算してくると、 お客さんにチケットを売ったりするのを考えると、演奏会一ヶ月前には印刷アップしておきたいですよね。 印刷には印刷する部数にもよりますが約3週間ぐらい見といたほうがいいと思います。 それですでに約2ヶ月前になりました。プログラムに載せる広告を団員に告知して集めてもらうのに、一ヶ月半 団員の腰は重いので、早くからみんなを急かせて、広告を集めないとなかなか集まらないのが現状です。 ここまでですでに3ヶ月前には準備を始めないと行けません。
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仕事内容 | 12週間前 | 11週間前 | 10週間前 | 9週間前 | 8週間前 | 7週間前 | 6週間前 | 5週間前 | 4週間前 | 3週間前 | 2週間前 | 1週間前 | 演奏会当日 |
校正 | |||||||||||||
広告募集 | |||||||||||||
印刷 | |||||||||||||
団員配布 | |||||||||||||
チケット販売 |
次回から各項目の詳細に付いて見ていきましょう。 |
7).ページ数は8ページ |
プログラムのページ数、プログラムもページの作り方で、印刷代金は 大きく違ってきます。当然、色をたくさん使うと印刷代はうなぎ上りです。二色ずりで十分でしょう。 ページ数ですが、A4サイズ(297×210)の大きさが一番安く作る事ができるようです。 |
これは、297×210の四つ分の大きさが、一番コストの安い紙の大きさなのです。
これを両面印刷して、二つに折って中心を止める。これで8ページのプログラムの出来上がりです。
これが12ページになると、半切れが残りページを1.5倍にするのも、2倍にするのも使用する紙の量は変わりません。
プログラムはできるだけ8ページで作成したほうが安く付きます。
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8).チケットは作らない。 |
長いこと演奏会を続けてきた結果、いかにお金をかけないでコンサートを
行えるかと言う目標の元、たどり着いたのが、”チケットは作らない。”と言うことです。
(印刷代もけちる、貧乏さがにじみ出ていますね。)
演奏会ではお客さんは、前売りでチケットとプログラムをセットで配っても、当日かさばるプログラムを
会場に持ってこないということが多々あります。結局、当日パンフレットを会場でもう一部頂く、
それならば、当日にパンフレットを配ればいいと思いますが、プログラムで演奏会の内容をもっと
知ってもらって一人でも多くの方に演奏会に来てもらいたい。 そこで行き着いたのが、 チケットとパンフレットをいっしょにしてしまう。 ということでした。チケットとチラシの印刷代も省くことができ、これならばお客様に 演奏会の内容を詳しく伝えられて、それでいてパンフレットを忘れずに持ってきていただける。あつかましいようですが、貧乏楽団がたどり着いた苦肉の策です。 |
9).広告主に感謝 |
プログラムに載せる広告のお話です。 広告は演奏会において大事な収入源です。と言っても現在の長吹の広告代金は、ほとんどプログラムの 作成費になります。長吹の広告費の内訳は以下の表のようになっています。 (参考にしてください。) |
パターン | 広告サイズ | 金 額 |
A | プログラム裏一面 | \20,000円 |
B | 50mm×120mm | \10,000円 |
C | 25mm×120mm | \5,000円 |
C | 25mm×60mm | \3,000円 |
広告の代金の集金は印刷が終わり次第、広告主のところへ領収書持参の上集金する。その際、招待券を いっしょに渡すのを忘れないようにいたしましょう。次の演奏会でもスポンサーになってもらえるように。 その他長吹では、演奏会のプログラムを作成をしている時点で,次回の演奏会日程が決定しているので、必ず 次回の演奏会開催日を記載するようにしています。ホームページをお持ちの楽団は、アドレスの宣伝も御忘れなく! 以上のようなことに気をつけて、後は自由にプログラムを作りましょう。 |
10).プログラムを作る上で追加事項 |
さて、実際にプログラムを作る工程(校正)ですが、自分たちで、コピーしたり原稿を切ったり張ったりして、 プログラムを一冊作ると、印刷時のイメージがよくつかめます。 その自作したプログラムに訂正個所をどんどん赤ペンで書き込んでいきます。 その上で、印刷屋さんとよく打ち合せをして、どのような原稿を用意したらいいか、打ち合せを行います。 その他、現在は、パソコンがかなり普及して、自宅でもかなり質のいい、電子原稿を作ることができるように なりました。このようなオンデマインド印刷を使って、電子原稿を印刷屋さんに持ち込んで、製作コストを 押さえた質のいい印刷も可能になると思います。 プログラムの作成と合わせて、忘れて行けないのがポスターです。しかし、長吹では現在ポスター製作には、あまり お金を使っていません。ほとんど団員の手作りのもので代用してしています。 以前は、きちんとしたポスターを作製していましたが、お金がかかる割にはあまり効果がありません、プロの 演奏会のように、電柱などにどんどん貼り付ければ効果は期待できますが、知り合いのお店などにぽつぽつと張って もらう程度では、それほど集客効果はありません。 ですから、簡素化した、現在のようなポスターのみの作成になりました。 その他、長吹では演奏会毎にアンケートを取っています。このアンケート用紙も残り部数が少ない場合は、印刷手配を忘れないように。 |
11).演奏会の舞台台本を作ろう。T |
今度は演奏会一ヶ月前の会場側との打ち合せの再に必要な舞台台本を作りましょう。 これは、演奏会当日の舞台全体の流れを書いたものです。上下二段に分けられた用紙に、上段にその時の舞台配置図、下段には、照明の指示、曲名、ソロマイクの使用個所、 等を書き込んでいきます。 |
大きく見たい人は下記をクリック右端から1部-1,1部-2,2部-1,2部-2となっています。 |
舞台の配置図は、フリーハンドで書いてもかまいませんが、段差の数や、形はできるだけ細かく書きましょう。 それから、段差の希望サイズも書いておいた方が、会場側とのうち合せがスムーズに進みます。 ステージのひな壇は、すべて作るのはなく箱状の物を組み合わせて、ひな壇を作ります。よって希望の広さは あくまでめやすにしかなりません。 希望の広さを書いておけば、会場側の方が一番最良の方法を提示してくれるはずです。この辺のことは一ヶ月前の 打ち合せでしっかりやっておきましょう。 長吹の場合、パーカッションがひな壇の一番上に上がるので、一番上の幅がとても広く取っておかないと、ティンパニーを 4つならべることはできません。また、演奏中の移動のことも考えて、毎回1800mm以上の幅を確保するようにしています。 二段目以降は、900mm〜1200mm程度の幅を考えています。椅子と譜面台を乗せると、想像以上に幅を要します。 当楽団指揮者のこだわり舞台配置は こちらでどうぞ。 その他設備では、
当然、二部構成や三部構成の場合、途中で舞台の配列が変わる場合は、舞台原稿上段の配置図をその都度変化させて書きましょう。 |
12).演奏会の舞台台本を作ろう。U |
全体の配置が決定したら、今度は下段のほうを演奏会の流れに沿って、右から順に書いていきましょう。 (ここからは過去の長吹の実例を例に取り、説明していきます。) |
時 間 | 内 容 | |
13:00 | 開場 幕の位置? |
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幕上げている | 幕下げている | |
その際の照明? | ||
幕上げ:舞台照明 0%、客室照明 100% | 幕下げ:舞台照明適宜、客室照明 100% | |
開演まで、ホールに録音による音楽を流す? | ||
流さない | 流す | |
13:15 |
一回目の場内アナウンスこれは当然”影アナ”ですね。 (当日の会場での諸注意を流します。) |
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13:25 |
二回目の場内アナウンスこれも”影アナ”です。 (当日の諸注意及び、ロビーのお客様への着席お願い。) |
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13:30 |
開演時間 本ベル(一部開始) :(本番開始時になるベルです。) 舞台照明”100%”客席照明”0%” |
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幕上げ | ||
団員入場 チューニング 指揮者登場 ・演奏開始一部一曲目(曲名: ) 演奏終了 舞台下手、司会者登場 司会者(ハンドマイク)挨拶・曲紹介 指揮者(ハンドマイク) 舞台下手、司会者退場 ・演奏開始一部二曲目(曲名: ) アルトサックスソロ(スタンドマイク) フルートソロ(スタンドマイク) トランペット(マイク無し) 演奏終了 舞台下手、司会者登場 司会者(ハンドマイク)挨拶・曲紹介 指揮者(ハンドマイク) 舞台下手、司会者退場 ・演奏開始一部三曲目(曲名: ) 曲中効果音を流す。(供給音源) 演奏終了 指揮者退場 |
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幕下げ | ||
幕上げ:舞台照明 0%、客室照明 100% | 幕下げ:舞台照明適宜、客室照明 100% | |
影アナ:休憩アナウンス 団員退場(一部終了) |
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13:55 |
15分休憩 |
基本的に当楽団の演奏会では幕は動かしません。実は動かすのにも料金がかかる
ため、動かせないのが 実際です。演奏がはじまる前に、ホールに音楽を流すこともできます。その際は、 開場側の人にその旨を 伝えておけば、適当に音楽を流してくれます。ただしこれも有料の場合がおおいですね。 その他、ソロマイクがあるときには、会場側の人がソロの立ち位置と順番を わかりやすいように、 舞台台本上段の舞台配置図にその位置を記入しておきましょう。 途中で挨拶(花束贈呈)などがある場合も、ハンドマイクなのか、 スタンドマイクなのか? また、挨拶をする位置(花束を渡す位置)などを舞台台本に書いておきましょう。 ソロマイクの調整、ソロの入りを、確認するために2〜3度 リハーサルを行った方がいいと思います。 その他、舞台の演奏に合わせて、照明の色を変える場合や、曲中で 効果音などを流してもらいたい 場合等もリハーサル時に何度も入のタイミング調整が必要だと思います。 特に効果音は実際、客席で聞いて音量の調整にもっとも気を使うべきです。 |
13).演奏会の舞台台本を作ろう。V |
前回は、第一部が終わって、休憩時間まででした。 であ、続きから。 |
時 間 | 内 容 | |
14:05 | 第二部開始5分前 影アナ:花束紹介・アンケート記入促し・ロビーお客様に着席催促 |
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14:10 |
ベル(二部開始) 舞台照明”100%”客席照明”0%” |
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幕上げ | ||
団長入場 団長挨拶(スタンドマイク・舞台中央にて) 団長退場 団員入場 チューニング 指揮者入場 ・演奏開始二部一曲目(曲名: ) 演奏終了 舞台下手、司会者登場 司会者(ハンドマイク)挨拶・曲紹介 指揮者(ハンドマイク) 舞台下手、司会者退場 ・演奏開始二部二曲目(曲名: ) 演奏終了 舞台下手、司会者登場 司会者(ハンドマイク)挨拶・曲紹介 指揮者(ハンドマイク) 舞台下手、司会者退場 ・演奏開始二部三曲目(曲名: ) 演奏終了 演奏開始アンコール 演奏終了 指揮者退場 |
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幕下げ | ||
幕上げ:舞台照明 0%、客室照明 100% | 幕下げ:舞台照明適宜、客室照明 100% | |
影アナ:演奏終了挨拶 団員退場(二部終了) |
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15:00 |
終了(お疲れ様でした。) |
以上で、一通りの流れは終わりました。 照明の色や効果を頻繁に変化させたい場合は、演奏者とは別に、舞台袖にマネージャーを 置いて、舞台側の照明さんに、照明変更の合図を送るようにしないと、こちらが 意としたような、照明効果を得るのは難しいと思います。ちなみに、照明をいろいろ変化させると それだけ清算時の照明代金が高くなります。(要注意) まとめ 作成後、打ち合せ当日までに十分な打ち合わせを行って、会場側との打ち合せ後は、できるだけ変更点が 発生しないようにしましょう。 特に舞台上での配置は指揮者と各パートリーダーとでは、意識の差が大きいので十分に打ち合せを行い、 当日会場で準備がスムーズに進むように十分注意しましょう。 舞台台本を作成後、今度は司会者に渡すアナウンス台本を作成しましょう。 このアナウンス台本にも読んでもらうコメントと合わせて、舞台上の大体の流れも合わせて描いておいた方がいいと思います。 |
14).二ヶ月前 T |
各マスコミ関係に、演奏会開催の打診を行いましょう。 各新聞社・放送局・タウン誌・市役所・県庁等です。
企画係は、演奏会当日の服装を決めましょう。 その他、当日の司会者が必要な場合は、手配を始めましょう。 |
15).二ヶ月前 U(ホールとの打ち合せ) |
企画係りの方は、ホールに連絡を取って、一ヶ月前の打ち合せの日程の調整をしましょう。 ・打ち合せの時に舞台台本を数部コピーして持参しましょう。アナウンス原稿が出来上がっていれば、 持参してもいいでしょう。その際、マイク・椅子・指揮者用の譜面台・受付に使う机などの会場側から 借りる備品をリストアップしておきましょう。 |
打ち合せは、会場側の人、数人といっしょに順を追って進められます。 その際、聞かれる主な事を、以下の表にまとめておきます。 演奏に合わせて照明をいろいろやる場合は、ミラーボールや、後ろの反響板を取ってスクリーンにしたり いろいろ視覚なことがでてきます。しかし、照明をいろいろやった場合は、それだけ料金も かかることをお忘れなく! |
用件 | 内容 | 例 |
マイク数(スタンドマイク・ハンドマイク) | 本 | スタンドマイクはソリスト用 ハンドマイクは司会者等 |
椅子の数(演奏者用・受付用) | 脚 | 舞台用及び受付に使用するすべての椅子の数 |
指揮者用の譜面台・指揮台 | 必要or不要 | 指揮者の好みです。 |
指揮者用のマイク置台 | 必要or不要 | 舞台上で指揮者がマイクを使う場合に必要 |
当日の録音してもらう手配 | 必要or不要 | 録音メデイアの選択 (MD等使用可能確認) |
ビデオの撮影の許可 | 可or不可 | |
机の数(受付用・舞台パーカッション用) | 個 | パーカッション用の楽器置き机、数はパートへ確認 |
反響板を使うか? | 使用or不要 | 背景に色をつける場合は、背面の反響版を撤去 |
ひな壇の形式(配置の仕方) | 舞台配置図参照 | |
ロビー周りのポスターを貼っていい場所等の確認 | (例)入り口のガラス面のみ等 | |
リハーサル前の音だしを行っていい場所及び 時間体の確認 |
(例)ひな壇の組み立てが終わり次第、楽屋及びロビーのみOK | |
お弁当を食べていい場所の確認 | (例)楽屋のみ、ロビーは弁当のにおいが残るので不可 | |
会場にトラックを駐車しておくことが可能か? またその他に何台の車両を駐車していいか。 |
台 | (前例)平和会館は3台、チトセピアは0台、市民会館は1台程度 |
終演後のごみの処理方法 (出演者が出したごみの処理・分別の方法) |
(例)基本的にごみは持ち帰りが原則です。 | |
ロビーで物品を販売する場合は、その許可 | 可or不可 | |
客席出入り口への人員配置人数確認 | 人 | 消防法により、ドアに人員を配置(非常時の誘導の為)しなくていけません。 |
エアコンの使用(暖房及び冷房) | 必要or不要 | 当日、開場にエアコンを入れる場合は、何時から入れるか検討してください。当然長く入れれば 料金はそれだけかかります。長吹では、春と秋にしか演奏会を行わないので、基本的にエアコンは 使用しません。空調のみです。 |
打ち合せの結果を今後の為にも、メモにまとめおきましょう。 ドアに配置する人員は、渉外係に連絡をしてアルバイトを手配してもらいましょう。同時ににアルバイトの人数は お弁当係りにも連絡をしましょう。 |
16).さて一ヶ月前です。 |
いよいよ演奏会の一ヶ月前になってきました。 プログラムが印刷されてきたら、さっそく各種吹奏楽団体にお誘いのお手紙を出しましょう。 プログラムを団員へ配ってチケットの販売に勤めましょう。プログラム係はこれから本番まで、練習毎にチケットを 売るようにみんなに、声をかけましょう。 (毎回言ってもチケットは飛ぶようには売れませんが、言わないともっと売れません。) 同時に、広告を出していただいた、広告主に広告料の回収にかかりましょう。 ・会計係は、各広告主毎に領収書を作成し、金額と広告主名を書いた封筒に入れて、プログラム一部(招待券) といっしょに、各広告担当者へ渡しましょう。担当者は、広告主へ料金の回収に出向き、封筒に記載の金額を いただき、その封筒に入れて、会計係へ戻しましょう。封筒に金額と広告主名を明記することで、会計係の 事務的負担を少しでも軽減することができます。 |
・パートリーダーは他の楽団から借りる楽器がないか、もう一度チェックしましょう。
手配が必要な場合は、みんなで借りれそうなところをさがしましょう。 ・渉外係は当日のお弁当の注文受付を始めましょう。その際、アナウンスの方や、 ゲストがいる場合はもちろん、エキストラさんたちのお弁当も忘れずに注文しましょう。 当日、会場の照明さんが、アルバイトを頼む場合は、そのお弁当が必要か確認の上注文しましよう。 その他、受付やドア係(緊急時の誘導係)のアルバイトの手配をしましょう。 ・楽譜係は、今回のコンサートで使う楽譜の回収にかかりましょう。演奏会が終わった後は メンバーがなかなか集まらないのが”常”です。今の時期から楽譜のコピーを完了させ、楽譜の 回収にかかりましょう。 |
17).酒 |
二週間前になったら渉外係は、そろそろ当日の打ち上げの場所取りにかかりましょう。 演奏会は毎回日曜日なので、日曜日の夜の飲み屋は比較的空いてるので、心配は要りませんが、 参加人数を確認して、予約を入れておきましょう。尚いつも当日参加者が多数増えるので、 その人数を見越しておきましょう。 |
18).ゲネプロ |
演奏会の直前になったら、演奏会と同じ手順でリハーサルを行いましょう。 当日の演奏の流れを全員で把握しておき、演奏会全曲を演奏するペース配分を確認して、当日ばてて 最後まで吹けないような事態にならないようにしましょう。 その時に、企画係の人は演奏の進行と同時に台本を読み上げ、全員にいろいろなイベント(ソロや、アナウンスの入る個所など) をみんなに把握してもらいましょう。 |
19).前日 |
明日の演奏会のために、前日はあまり練習をしないのが無難だと思います。 明日に本番を控え、トラックに楽器を積み込みましょう。当日の朝、積み込んでもかまいませんが、 演奏会の朝は早いです。朝から慌てて積み込むよりも、忘れ物がないように、前日に積み込むことを お勧めします。積み込むものは、 |
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・七つ道具は一見不要なものもあるように感じますが、当日必ず持ってきてよかった思うことが
あるはずです。ぜひ用意しておいてください。 ・3.のアンケート記入用の鉛筆は、ゴルフなどで使う簡単な鉛筆を団費にて購入して、毎回使っていますが 結構長く使えるものです。皆さんの楽団も購入してみてはどうですか?筆記用具が無いのとあるのでは 格段にアンケート用紙の回収率が違いますよ。 ・5.〜9.は当日思わぬところの張り紙などを作らなければならない場合や、入場禁止、予約席などの 区切りをする場合に持っててよかったと思うことが必ずあります。 メモ用紙は、お祝いの花束の受取人・差出人を記入する用紙に使います。 ・10.傘を入れるビニール袋は主催者側で用意しなくては行けません。最近は既製品がホームセンターなどで 購入できるようになってとても便利になりました。 ・当日、会場入り口などにポスターを貼る場合は事前に許可要る場合がほとんどなので、前日までに 会場側に確認しましょう。 それでは明日の演奏会に備えておやすみなさい。 |
20).当日 |
時 間 | 内 容 |
8:50 |
当日は、ホールの開館10分ほど前に集合して、メンバーの確認をしましょう。 当日の変更点や、後れてくる人の確認を行って、これからの簡単な説明をしましょう。 |
9:00 |
ホールの開館(午前9時)後まず控え室の確認後、全員で楽器及び備品をトラックから
降ろしましょう。降ろした後のトラックは、敷地内への駐車が許されている場合はそのまま駐車し、
駐車スペースが無い場合(チトセピア及びNCC&スタジオはありません。市民会館も場合よっては
駐車が禁止されるようです。)は他の場所へ移動させましょう。
降ろした楽器は、まだ舞台袖の準備の邪魔にならない場所に、なるべく小さくまとめて置きましょう。 (くれぐれも舞台上へは、まだ楽器を入れてはいけませんよ!) ここで準備班を三つに分けます。
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9:40 |
舞台の組立てが終わって、手の空いた人から音だしに入りましょう。 音を出していい場所は、事前にホール側に確認しましょう。舞台上は、照明・音声の調整に入るので、 楽器の音があると、係りの人の声が聞こえないので禁止されているようです。 私たちはいつも、楽屋及びロビーでのみ音だしを行っています。 |
10:20 |
会場側の人から、調整完了の知らせをもらったら、リハーサルに入ります。 リハーサルは、二部構成ならば、二部→一部、三部構成ならば三部→二部→一部の順で行ったほうが、 リハーサル終了後の席替えの手間がはぶけます。 (そのまま、一部の演奏ができるからです。) 企画係の人は、リハーサル中は調整室に入って、細かな指示をするべきだと思います。 その際、本日の演奏を録音してもらう場合は、メディア(カセット・MD)を持参しましょう。 ソロがある場合は、マイクの調整及び立ち位置の調整もあるので、必ず一度は演奏しましょう。 電子楽器がある場合は、とにかく音量に気を使いましょう。すべての音量は客席で聴いてみて 音量を確認しましょう。 効果音などを演奏中に流してもらう場合は、実際に演奏に合わせて数回リハーサルを行った方がいいとおもいます。 |
11:00 |
お弁当到着、アルバイト(渉外係担当)&司会者(企画係担当)の方もこの時間帯に集合してもらって、諸説明を
して一足先にお弁当をたべてもらいましょう。 必要ならばリハーサル終了後、指揮者、司会者及び企画係にて、最後の打ち合せを行うと、いいと思います。 この時間になると、花束や祝電が到着します。アルバイトさんへの、指示をしっかり行っておきましょう。 (届いた花束・お酒?には、用意したメモ用紙に差出人・受取人の名前を書いて、しっかり貼り付けておきましょう。 |
11:30 | リハーサル終了後は、各人お弁当を食べて本番に備えましょう。 |
12:00 | 他の楽団が宣伝用のチラシをはさみにくるならばこの時間帯です、前日までに連絡のあった団体の 方がいらっしゃるので、受付設置の責任者は対応してください。当日いきなり来た団体には、先方の 名前と、チラシの内容を確認して、発起人へ連絡して、指示を受けましょう。 |
12:50 | 開場5分前、演奏者の舞台上での個人練習はこの時間までに終了して、楽屋の方へ待機しましょう。 |
13:00 | 開場 |
13:15 | 場内アナウンス(諸注意1回目) |
13:25 | 場内アナウンス(諸注意2回目)ロビーお客様着席お願い。 |
13:30 | ”本ベル”開演 |
舞台台本にしたがって進行 | |
15:00 |
演奏終了 ・場内アナウンスにて、アンケート用紙記入のお願い、及び次回コンサート宣伝。 お客様、御見送り。演奏が終了したら、ロビーへお客様を御見送りに出るのも、イメージアップに なると思います。運がよければ、お客様の生の声が聴けるかもしれません。 ・アンケートの回収箱の周りに、アンケート記入コーナーを作るのも、回収率をアップする 方法だと思います。 ・ロビーでは、入団希望者の受付もコナーも用意しておき、一人でも多くの入団希望者を集めましょう。 ・手の空いたものから舞台の片づけに入ります。会場の人のお手伝いをして、舞台を片付けましょう。 |
15:30 |
会計係りはいよいよ料金支払いです。当日の照明や音声関係の使用料を含め、会場代の
清算です。基本的に払いは当日に済ませます。 企画係は、録音してもらったメディアの回収を忘れないように。 |
16:10 |
楽器備品積み込み終了。 諸注意、打ち上げ時間・場所確認、楽譜回収請求、次回練習日確認。 |
16:15 | 解散 |
おつかれさまでした。 打ち上げで盛り上がりましょう。 |
21).演奏の記録 |
演奏を録音したものを編集して、記録に残しましょう。 以前は、カセットテープで編集して記録を残していましたが、現在は楽団員のパソコンで 音楽CDとして自分たちでCDを作成して記録に残しています。 |
22).恐い、著作権料 |
これまでで演奏会の一通りの手順は終わりました。 がしかし! 話は戻りますが演奏会の一ヶ月ぐらい前になると、著作権協会(JASRAC)から著作権の申請用紙が送られてきます。 申請書に演奏会で演奏する曲目を記入して、申請すると忘れたころに振り込み代金を記載された用紙が送られてきます。 会計係はこの金額のことも頭に入れて置いてください。いきなり結構高額のお金の動きがあるので、注意が必要です。 何とか赤字にならづに演奏会を終了し、次回の演奏会へ予算を持ち越しましょう。 ご苦労様でした。 |
しかしこのころにはもう次の演奏会の準備がはじまりますね。 |
おしまい
”演奏会を開こう!”随筆を終わります。 一人でも多くの方に今後の演奏会を開く上での参考になれば幸いです。 |
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