長吹1999年度吹奏楽コンクール結果


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    日時:1999年7月25日
    場所:長崎市公会堂

演奏曲
  • 課題曲:(U)レイディアント・マーチ
  • 自由曲:ヒロイック・サガ 作曲:ロバート・ジェイガー
・当日はたくさんの皆さんに起こしいただきまことにありがとうございました。
 今年の結果は銀賞でした。


コンクールの曲について
課題曲:(U)レイディアント・マーチ
         作曲:今井 聡

 他の3曲とは趣がかなり異質のマーチであります。テンポも若干重い、いわば祝祭 的な気分を想起させるイメージだと思うのですが。 この曲ではやたらと同族楽器、同音域楽器へのこだわりが見られます。通常、サウン ドを厚く、輝かしくと考えるとTuttiの時は離れた音域に渡ってパートを振り分 けるオーケストレーションをするのですが、この曲では同族若しくは同音域の楽器に パート振り分けている箇所がほとんどなので、結果的にカラフルとは言い難い、そん な趣向ではないモノクロ志向のサウンドが聴けるわけです。同族楽器での動きが多い ので、パート練習はしやすいでしょう。又やるべきです。各パート別に結構手の込ん だ動きをする事が多いので、練習の中で充分整理して、曲の流れをメンバーによく理 解させる事が大事と思います。
仕上げとしては、微妙にちりばめられたコード進行の変化や、少々入り組んだ声部を よく整理して、元々味の濃い曲をさらりとした出来上がりになれば、まぁ良しと言い ましょう。(指揮者:烏山談)



自由曲:ヒロイック・サガ
         作曲:ロバート・ジェイガー

 私は近畿大学吹奏楽部のOBでありますが、私が入学する1982年の春、ジェイ ガーが来日した折りに大学にやって来ました。この曲はその折りに「シンフォニア・ ノビリッシマの様なロマンティックな曲を」と言うリクエストにより委嘱され書かれ た曲です。
それから約1年半後の2年生の夏もそろそろ終わろうかという頃、この曲は出来上 がっててきました。初演予定はその年の秋の定期演奏会でした。指揮は初客演のフレ デリック・フェネル先生です。練習ではマエストロならではの旋律をたっぷり歌わせ るロマンティックな素晴らしいアプローチを示されました。そんな練習を経て198 4年の11月19日、大阪フェスティヴァルホールでの第20回定期演奏会のステー ジにて世界初演されたのです。さて送られて来た総譜の表紙にこんな意味合いのコメ ントが書かれていました。それは、この曲はR・シュトラウスやマーラー、リスト等 を意識して後期ロマン派の音楽を思考して書いたものである、と言った意味合いのも のでした。実際イントロのホルンは紛れもなくシュトラウスの名作、楽劇「ばらの騎 士」の序奏そっくり、エンディングは交響詩「英雄の生涯」のエンディングそのも の、ってな具合です。
 難しいのは、まずなんと言っても冒頭のホルンであります。ほとんどバクチです。 それと、ロマン派の音楽の持つ息の長い流れと色気を同表現するかでしょう。 ところで、この曲の一番最後の部分について一言触れておきたいことがあります。曲 の終わりは4分音符の打ち込みで終えるのですが、実はジェイガーから送られてきた 手稿譜にこれはありませんでした。曲の最後はロングトーンで終わっていたのです。 4分音符を加えたのはフェネル先生です。先生はジェイガーに国際電話で提案しOK をもらって本番に臨んだのです。その後出版譜にもこれは取り入れられました。これ を是とするか、非とするかは個人的な問題と考えています。ともあれこの曲は他では お目にかかれないタイプの吹奏楽曲であります。(指揮者:烏山談)



今年は銀賞受賞でした。
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